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Aさんご夫妻との出会いは10月16日でした。
片田舎電鉄ホテル(仮名)の結婚式場です。
お二人は、リハーサルの打ち合わせの時に自らの職業(自衛官)を明かされ、制服で式に出ていいかと質問しました。
構わないと答えました。
リハーサル中、私は、新郎新婦にこう聞きます。
「友達の結婚式や、子供の頃聞いた説教で、思い出深い箇所があれば、希望を伺います。説教部分は私が自由にして良い時間です。希望の聖書箇所があればうかがいます」と。
これ、牧師は外人が良いなんて、英会話教師が小遣い稼ぎでやってる、偽牧師への意地です。
あいつら、Ⅰコリント13章しか知らんだろう。ばーか!
あそこで述べられてる、「愛は忍耐づよい、愛は情け深い云々」は、夫婦の愛を語っているのではありません。
普通、ホテルの結婚式なんて、ノンクリですよね。クリスチャンなら自分の教会で牧師に式やってもらいます。
聖書箇所の希望なんて言われても、聖書開いたこともない人々ですから、「お任せします」になります。
ご夫妻は、希望箇所を指定しました。
なんと、Ⅰコリント7章39節。
聖書をお開きください。
(Ⅰコリント7章39節)
妻は夫が生きている間は夫に結ばれていますが、夫が死ねば、望む人と結婚して構いません。ただし、相手は主に結ばれている者に限ります。
ご夫妻は自衛官です。
新郎は、聖書を借りて、俺が戦死したら、愛する妻よ、俺に縛られず幸せを探しなさい。
だが、再婚相手はクリスチャンにしてくれよ。
聖書を借りてそう言いたかったに違いありません。
この箇所は、教会の結婚式ではしばしば引かれてます。
一般のホテルでは引きません。死別を前提とした記載は、仏教的には、「縁起でもないこと言うな」になりますので。
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