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いつの間にやら、チアヤの周りには沢山のピュールパピヨンが集まって来ていました。
流石は浄化の神子です。
そしてこの事に全く気付いない辺りも流石チアヤです。
「うし、ここはこんなもんうぇおうぇ!!??
な、何このふつくしい蝶の群は!!??」
漸く気付きました。
暫くチアヤが蝶達を観察していると、ピュールパピヨンは強い浄化能力に反応し、チアヤを自分達のボスだと勘違いして集まって来ていた事が判明します。
「クイーンラン〇スタならぬクイーンピュールパピヨンかぁ…見てみたいような、見たくないような…」
勝手に名前をつけていますが、そんな名前ではありませんし、チアヤ程の浄化能力はありません。
なにより…
「モス〇並の大きさってのがなぁ…そんな巨大なのは近くで見たくないかも…。」
デカイ蝶はある意味ホラーですから。
おまけ。
「……チー姉様…それ、何を纏ってるんですか?」
「あー、うん…ピュールパピヨン?」
「……絶滅危惧種ですよね!?」
「何かさー、この子らのボスと間違われてねー?
振り払ってもついて来ちゃうから、連れ帰ってみた。」
「い、一匹でも珍しいのに…こんな100匹近く……」
「流石チアヤね。」
こうしてついて来てしまったピュールパピヨン達は、チアヤの温室で何不自由無く増殖していくのでした。
めでたし、めでたし。
End。
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