【妄想大会ディアン君苦悩の日々】

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  一方その頃。 時を同じく、分からない問題を解くための資料を探して、一見男子生徒に見える少女が図書室を訪れました。 「くっそ…あの先公、アタシにだけ課題を増やしやがって…!」 あの先公とは、もちろんチアヤです。 因みにナーダにだけ課題を増やした理由はとても簡単。 何故なら魔物学の点数が赤点ではないものの、最下位だったからでした。 「魔物なんて倒せてしまえばそれでイイじゃねぇか。」 という猪突猛進な彼女は魔物の知識の重要性なんて、卵の茹で方程度にしかありません。 「それでは駄目なんだ、ナーダたん!」 と、チアヤは某権現の如く嘆き、特別課題を出すに至った、という訳です。 そうして魔物学に関する本棚に近づいた時、ナーダは最近気になっているディアンを発見しました。 気になっている、といっても愛玩動物を見てる意味合いでの興味という所が、なんともナーダらしいです。 「(あ、ついでに分からない所を教えて貰っちまおう。)」 これ幸い、とディアンに声を掛けようとした時、 「はぁ……チー姉様……」 という、切なげな呟きを耳にしてしまいました。  
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