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「何でその速さを仕事に活かせないんですかねー?」
「まあ……やる気の違い?」
「……ハッキリ言ってくれるな…」
「で、でもチー様は悪くないのー!煮詰まっていたから僕が誘ったのー!」
「ラゼルたんのきょぬーに抱き込まれたら拒否出来ないよね。」
「チー姉様、発言がオッサンですよ。」
「そ、そんな事より私のアイスはー!?」
と、買い物袋を奪われたディアンとストラは呆れながらもある事に気付く。
それは開け放たれたチアヤの部屋に散乱する紙の山。
故意にばらまかなければこうはならない状態に疑問を持った2人は、その紙を拾い集める。
「え…!?これって……!?」
「…コレも……こっちは型紙か…!…チアヤ…コレは……!」
「あ、それー?一応今受けてる仕事の全部のデザインを起こしたやつなんだけどねー。
なんか気に入らなくってー。」
「僕が型紙に起こしてたらチー様、没だって言ったのー。」
「だ、だからってこの量を全て没に!?勿体なさすぎですよ!!」
「…何度も言うが…チアヤのデザインを欲しがってるブランドは…腐る程居るんだぞ……?」
「うん、でもそれ全部気に入らないから。」
凝り出したらとことん凝るB型のチアヤはすっぱり言い切った。
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