とある日から始まる

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とある日から始まる

唐突だが、一つ問おう。 例えば、自分に、友達以上親友未満の知り合いがいたとしよう。 俺は、そいつに対して少なからず好感を持っており、ちなみにそいつは、俺に対して恋愛的な話を持ちかけてくることは今まで一切なく、見た目だけは、ちょっとイケメンな一般人。 そんな奴が突然、 「僕は、涼宮さんのことが好きみたいです」 こんなことを言ってきたとしたらどうだろう。 はぁ? 当然、俺の反応は、一般ポピュラーなそれであり、困ったような笑みを浮かべられるようなものではないはずだ。うん。 何故こうなったのか、軽く回想をしてみよう。 通学途中、こいつ…古泉 一樹と、ばったり出くわし、相手が隣に並んできたので、そのまま2人肩を並べて歩みを進めていたその時。 隣を歩いていた古泉が、いきなりそんなことをぬかしやがったのだった。 はい、回想終わり。
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