転換面

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危険信号がビンビン反応している。これは、まずい。 「逃げないでください」 慌てて身体を退こうとすると、ガッ!と腕を捕まれ、ドスの利いた声でそう牽制された。 言われなくても逃げられない。 「ちょっと来てもらえますか?」 …うなずく以外に、なにができただろう。 「っ…!」 普段、人が寄りつくことのない空き教室に連れ込まれたかと思うと、扉の鍵を閉められ、間もなく壁に押しつけられてしまった。 押さえつけられている肩が痛いし、なによりも胸が苦しい。 「痛い…」 「やはり、香りがしますね」 は?と顔を上げると、不意に古泉の顔が近づいてきて… キスされる!と、とっさに目を瞑った俺の横に古泉は顔寄せ、くん、と匂いを嗅いだ。 「僕がつけている香水の香りがします」 ドクンと心臓が高鳴り、間もなく俺の顔が真っ赤に染まる。 な、なに期待してんだ俺! キスされる!とか、なに考えてんだよ…!! 「顔が真っ赤ですが」
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