転換面

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そらしていた顔をくいっと元に戻され、また見つめ合う形にさせられてしまう。 さらに顔が熱くなる気がした。 「もしかして…期待してくれたんですか?」 「ち、がうっ」 震えそうになる声を振り絞るようにして、必死で否定する。 「その割には、体が震えているようですが」 けれど、そんな俺の足掻きをあざ笑うように、くすりと微笑まれ、俺はさらに真っ赤になり、恥ずかしさに、瞳を潤ませる。 くそ、わかってる。俺はバカだよ。 口滑らせるし、ほんとは今物凄く怖いし、…胸が凄いドキドキしてるよ。 「…キョン君」 「なんだよ」 名前を呼ばれ、その状態で顔を上げると、不意に、見つめた古泉の瞳が揺れ… 「…すみません」 「え…」 次の瞬間、俺は、古泉に、唇を奪われていた。
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