幸せ

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「あなたがっ、いけないんです、よっ」 だから俺は悪くないんだっての!!!!って前立腺を押すな、イっちまうって…!! と、そんな理性も、痛みと、圧迫感と、強い快楽にぐちゃぐちゃにされてしまって。 気付いたら俺は、本日3回目の絶頂を迎え、古泉の腕にきつく抱きしめられながら、夢の中へと意識を旅立たせていた。 最後、中にそそぎ込まれた熱はどうするんだろうとか、身体がベタベタして気持ち悪いとか、ていうか俺は眠ってしまっていいのだろうか、と言う疑問は、 耳にそそぎ込まれた「好きです」の4文字に見事に吹き飛ばされて、俺は躊躇いも何もかも道ばたの空き缶入れに突っ込んで、古泉の温もりを感じながら、目を閉じた。 今度こそ、いい夢が見られるかな、とか思いながら。
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