新撰組@妄想学園(2)

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眼鏡をかけているのは、直接相手の目を見るのが怖いからだ。 本当は少しも目なんか悪くない。 つまり…伊達眼鏡。 だって… (【優等生の山南敬助】のイメージには、こっちの方がお似合いでしょう…?) 「…加奈?加奈の前では自分を隠すのやめますよ…」 眼鏡を外した山南がやけに大人びた表情でそう言った。 そんな山南の様子に 「今までずーっと大変だったのね?」 と佐倉は眉を下げた。 それから、山南も毎日昼休みに保健室へ通うようになっている。 午後の授業に遅れても、大抵見逃してもらえる。 普段生徒会長までして得た信頼は、実に様々な所で役立っていた。
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