吉村 明穂

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地下鉄に揺られて 2駅先に私の住む家が有る 私は改札を抜けると 寂れた住宅街へと向かった。 まだ夕飯時だと言うのに明かりはポツンと有るだけだ 30m程の間隔で街灯が立ち並び 独特の妖艶さをかもちだす 自分の歩く足音が 闇に反響し 誰かに付けられている様な錯覚を起こす 私は何とも言えぬ 悪寒を背筋に感じ 足早に家に足を進めた
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