二章

2/3
前へ
/8ページ
次へ
それから、数ヶ月の後。翔乃進は戦場にいた。兜や、鎧をまとい、刀を持ったその姿はまるで、夜叉のようだった。しかしその目は、悲しみに満ちていた。 しんがりを任されることは武士にとってとても名誉なことなのに、翔乃進はそうはおもわなかった。 翔乃進はもともと争いは苦手なのだ。それでも、武家に産まれたからには戦にでなければいけない。翔乃進は無事に戦場から紅のもとへ帰るために強くなった。しばらくすると、戦開始のホラ貝がなり、両陣とも一斉に突撃していった。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加