Chapter.1 聖なるかな

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「ミルちゃんが気にしなくても両親は昨日から30回目の新婚旅行に出掛けて、別世界のクリスマスを堪能すると言い出したので…テレポートでどこかに飛ばしましたわ」 話し掛けてきた生徒ミルに対して返事をしていたのだが、にこにこした顔が段々と膨れっ面になっていく…気持ちはわかるが発言にかなりの問題がある気がする。決して気のせいではないはず。 「御両親帰ってこれるのですか…?どこの世界にいるかもわからないのに…」 ブラウンの髪の女生徒ミルの隣に居た、黒髪短髪の男子生徒も話し掛ける。このクリスマスパーティーの話を断った場合、もしかしたら自分達もそうなるのでは…という一抹の不安があるので対処法を聞いておかなければ。 「私の家系は魔術師の一族ですもの…一度訪れた街や建物なら、テレポートでなくてもト〇ルーラで飛んで帰ってこれますわ」 ちょっと待て、トベ〇ーラってド〇クエの移動魔法じゃないのか…?世界が違えば、その魔法の効果が無い気がするのだが。 …と言うか世界観が壊れるので、きわどい発言は極力控えていただきたい。
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