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12月24日クリスマスイブの放課後…。
授業が終わり、学校から家路へと向かう生徒達が居る中…無人のはずの教室に、何故か数人の男女が残っている。
ザワザワ…ザワザワ…
残っていた数人が、何が始まるのだろうか…と俄かにざわつき始めた。
「ハイハイ、ザワザワするのはその辺にして下さーいじゃないと、顔が長く伸びて顔面汗だくになりますよ~?」
パンパンと手を鳴らしながら、一人の女生徒が数人の前に姿を現す。
長い緑色の髪を肩の辺りで纏め、学生服に愛用のレイピアを携えた…落ち着いた雰囲気のある女生徒だ。
「今日ここに集まっていただいた訳は、これからクリスマスパーティーを我が家でしませんか…ということなのですがどうでしょう?」
集まっている数人に理由を打ち明けると、にっこりと微笑みながら軽く頷いた。
あまりにも唐突な内容を、実にさらりと告げられた為状況がよく飲み込めない…目が点になる者や頭に?マークを浮かべる者もいるようだ。
「ヴァン様のお家にいきなりお邪魔しても、大丈夫なのですか…?」
胸元に一冊の魔導書を抱く、綺麗なブラウンのショートヘアの女生徒がヴァン…クリスマスパーティーの提案をした女生徒に話しかける。
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