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未「はいはい。遊んでないで、3人はクラス表を見て来なさい。そこで自分がどのクラスに行けばいいのかわかったら、ここに戻ってくるといいわ」
端「へーい」
悠「わかったー」
弥「はーい」
戻って来た未玲にいきなり宥められる。
3人仲良くクラス表を見に行こうと、人が集まってるところに向かっているのだが、ふと疑問に思った。
端「なぁ、何で一度戻らないといけないんだ?どこに行けばいいのかわかったら、そのまま直接行けば良いと思うんだけど」
弥「あたしに聞かないでよ。未玲には何か理由があるんでしょ」
悠「どっちみち未玲に従っておけば心配ないぞー。未玲の行動はいつも無駄が無いからなー」
端「入って来た人をいきなり下着泥棒扱いしてホウキで叩くのが無駄の無い行動だって?」
弥「あんなの世の男が悪いのよ。未玲に非はないわ」
ひでぇ言われよう…。弥生の男嫌いは筋金入りだな。理由とか聞いても教えてくれないし、そうなると余計気になるんだよなぁ。
悠「お、あったぞ二人ともー」
悠紀の声に反応し上を見上げると、確かにクラス表が校舎に張られていた。
俺は………1組か。
弥「あたしは1組ね」
悠「ボクも1組だー」
端「なんだ、全員一緒か」
もう一度1組の欄を見ると、確かに二人の名前が掲載されていた。
端「さて、じゃあ戻るか」
弥「そうね」
沙「……………戻ってきた………」
未「あら、早かったわね。それで3人は何組?」
悠「それがビックリなんだー。みんな1組だぞー」
勒「だろうな」
端「ん?だろうな、ってどういう事だ?」
早「1年の頃、寮生はなるべく同じクラスになるんです。確か、沙希ちゃん達も去年同じクラスでしたよね?」
沙「……………うん………」
ふーん、粋な計らいと言うか何と言うか。周りがみんな知らない人って状態よりは良いと思うけど、顔見知りばっかりっていうのもなぁ。
本館がどれくらいの大きさか知らないけど、下手したらクラスの半分は知り合い、みたいな状況にもなるんじゃないか?
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