やっぱりそうなるよなぁ…

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ただ、そうなると一つ疑問が浮かぶ。 端「このホテルのパーティー会場を貸し切りにしてるって事だよね?」 早「はい、そうですよ」 端「その為の金ってどこから出てくるの?」 これだけ大きな(と言っても都会じゃよく見る)ホテルの会場を貸し切るんだ。それなりに値は張るだろう。 早「私も詳しいことは知りませんけど、入学金の一部を使ってるんだと思います」 こんな演出いらないから、もうちょっと入学金安くして欲しかったな。 どうせ安っぽいバイキングとかだろ。なんかあんまりテンション上がらないな…。 俺はそんな偽パーティーを望んでこっちに来た訳じゃない。都会に無い人生を歩みたかったんだ。 こんなホテルでする入学式なんて本当に意味が無い。 沙「……………端也太?どうしたの?………」 端「…ごめん。やっぱ俺入学式出ない」 俺のその発言に、多少差はあったものの、全員が驚いた様子だった。 早「な、何でですか?これに出れば友達も出来ますよ?」 端「俺は元々友達が欲しくてこっちに来たんじゃない。どこででも味わえるような一時の娯楽なんて必要としてないんだ」 悠「じゃあボク達は何なんだー?ボク達は端也太の言う友達じゃないのかー?」 端「それは違う。都合が良いように思うかもしれないけど、学校で作った友達と、寮で出来た友達は別だ」 弥「何が違うのよ。人付き合いしなきゃならないとこは一緒じゃない」 端「そういう意味じゃない。学校での友達なんて今まででも作れたものだ。だけど、寮での友達は…何だ、うまく言えないな…」 勒「家族のようなもの。しかも今まで経験したことがない。そういうことだろ?」 端「たぶんそうだ」 未「…そうね。貴方の気持ちもわかる気がする。私達みたいに協力し合って生活している人に、ただ同じ学校に居る人が敵う訳ないものね。 でも、それで入学式に出なくていいという理由にはならないわ。友達は作らなくて良いから、出席だけはしなさい」 端「…わかったよ」 本当は出たくない。けど、よくよく考えれば入学式をサボるなんて未玲が許すはずないよなぁ。 まぁいいや。適当に端っこでボォーっとしていよう。
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