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「あ…ゆき?」
オフィスから出ると外は雪が降っていた
絶対に積もらない都会の雪。実につまらない。
どうりで寒い訳だ。
ビバリはオフィスの中に戻り傘を取ってくる
その途中でルイとすれ違う。
「あれ、ビバリさ…課長。どうしたんですか?」
「おぉ、ルイ。雪が降ってるから傘を…」
「あー、傘持ってないや。どうしましょう…」
まぁいいや、と言うとルイは行ってしまった。
それなら、
「ルイ!良かったら…俺の傘に入ってかないか?」
「…お互い家の場所違うのに、どうやって帰るんですか?」
ルイは立ち止まり、ビバリのほうを振り向いた。目線はビバリの瞳をがっちりと掴んでいるよう
「………泊まってかないか、ルイ。俺の家に」
ビバリがそう告げるとルイは微笑む。そしてビバリの元へ歩み寄った。
「ベッド一つなのに、寝れますか?」
「寝させるわけが無いだろう…ルイ」
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ばかっぷる
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