プロローグ

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「本当にすみませんでした。」 俺は再度謝りその場を立ち去ろうとしたその時、 その女の子が初めて俺を見て言った。 「あの、 何処かでお会いしませんでしたか?。」 急に言われ、 俺は慌てて振り返る。 すると彼女はやや目線を逸らしながらも俺をチラチラ見ている。 何処かで・・・・・ 俺がここで過ごしていたのは小学生の頃までだ。 彼女を見て見るが知り合いに合致する女性はいない。 そもそも女性の知り合いが少ないのだが・・・・・。 「多分人違いと思いますが・・・・。」 俺がそう言うと、 彼女はややがっかりしたように俯いた。 「そうですか・・・。 すみません呼び止めてしまって。」 彼女はそう言うと、 軽く会釈して過ぎて行った。
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