7956人が本棚に入れています
本棚に追加
「・・・・・・・・・。」
「それがどうしてかも、いずれわかると思うから・・・頑張ってね?」
・・・何一つ情報を得られていない気がするのは俺だけでしょうか、お義母様。
『俺のこと知ってんのなんか当たり前だろ。初っ端に俺のこと認識出来なくてあんな出会い方したんだぞ。普通そのあと調べるだろ。』
いかん、益々頭混乱してきた。
「あー!いましたわ!ちょっと響!ワタクシのお母様を物陰に連れ込んでナニする気ですの?!」
いいのか悪いのか微妙なタイミングで会長がやっと後方の俺達が居なくなっていたことに気付いたようで、
頬を膨らませて廊下を逆走してきた。
「・・・堂々と廊下のど真ん中ですけどね。」
「これから敵をシバき倒しに行きますのよ?!ワタクシの気分を害するような振る舞いはおよしなさいよね!モチベーションというものがあるのよ!!」
・・・つまり自分以外の女と仲良くしないで私だけ見て!ってことな。
会長の台詞にはやはり通訳が必要のようだ。
「心配しなくても会長しか見えてませんよ。」
「それはそうでしょうよ、今はワタクシが眼前に居るのだから。」
「膨れっ面も可愛いですね。」
「60点。」
・・・こんにゃろう。
生意気にご機嫌取りの点数つけてきやがった。
「会長大好き。」
「表情と噛み合ってませんわ、せめてにこやかに笑って言いなさいよ真顔って何よ。45点。」
「よ、日本一"女帝"。」
「先にシバきますわよ。マイナス80点。」
・・・ご機嫌ナナメフィーバー。
最初のコメントを投稿しよう!