01..受難の日々、幕開け再び。

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「ごめん会長、やり過ぎた(笑)」 「・・・そんな台詞は語尾の"(笑)"を取り除いてからにして頂ける?」 ・・・スネた。 や、俺が悪いからいーけど。 膝の上で、なるべく距離を離そうと身体を反らす。 そんな会長をなるべく優しく引き寄せ、膨らんだ頬に軽く口づけた。 「・・・。」 「可愛かったんだよ。惚れ直した(笑)」 「・・・また"(笑)"が付いた。」 「ほんとだって。こっち向いて。」 「・・・。」 「かいちょー?」 「・・・。」 まだ、そっぽ向いてる。 そんな会長の耳元へ口を近付け小さく呟く。 「・・・こっち向けよ。」 「ッ・・・!」 あ。 耳まで真っ赤になった。 しかもビクついたし。 「命令されて反応すんなよ。それとも煽ってんの?」 「ちが・・っ・・・。」 否定しながらも会長はこちらを向いた。 甘ったる・・・。 つーかなんか忘れてる。 『ま、いっか。』 向かい合った顔の距離を、焦らすようにゆっくり近付ける。 これ以上無い程染められた頬に触れると、また小さくビクついて瞳を潤ます。 それが無駄にエロイ。 『・・・あー・・・変な欲出てきたかも。』 そんな落ち着かない熱を灯しながら、 いよいよ互いの唇が触れる・・・ その瞬間・・・――――――― 「ふえぇっ・・ぶしゅっ!!!」 忘れていたお約束、発動。
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