01..受難の日々、幕開け再び。

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「・・・はい、はい・・・今すぐ向かいますわ・・・。」 どうやら呼び出されたらしい。 溜め息混じりで受話器を置き、一度こちらに視線を向けたが ももしろが超絶スマイルをかましたせいで、今にも悔し涙が出そうなのを必死に堪え部屋を出ていった。 走り去るような足音と共に、会長の叫び声が遠く響きながらコダマしている。 台詞は多分、"アホぉぉぉっ!!!" ・・・アンタがな。 会長の居なくなった会長室には、重く静かな空気が漂う。 その空気をイチ早く揺らしたのはももしろだった。 「んふふぅ~っ♪ヒメ、かーわいーんっ!!!!♪」 ・・・ほら、やっぱりワザとだ。 俺の腰に腕を巻き付けたまま、 背中に顔を擦り付けて会長イジリを御満喫。 「ももしろキモイ、離せ。つか会長で遊び過ぎ。」 「にゃはん♪ひびきクンだってヒメとイチャイチャしてたじゃん!」 「俺はいーの。3人グルになって年明け初イビリか?」 「むぐぐっ・・ぷはっ!僕は違うぞぉお!?ただモモが秘書沢を懲らしめに行こうと言うから!」 「高遠先輩、木偶の坊にガムテ。」 「あぁ、すまんな。」 「ちょ!?みゆ・・ンむぐっ!?」 腕を組んだままももしろと状況整理している脇から木偶の坊・碧衣朔真がしゃしゃり出る。 どうやって口元のガムテープを剥がしたんだろうか。 なので再度高遠美優に抑え役を要求。 高遠美優がちょいと楽しそうなのは気のせいじゃない。image=396855603.jpg
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