09..帝 国 革 命 !?モテの神髄と嫉妬の究極!

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~美優side~ 「ほんっとうに、すまない!」 連日聞こえてくる、内部調査員の騒ぎ。 その言動に学院全体が揺れ、その不満は飛鳥に集中している。 原因が私の腹違いの妹とあって、私が今目の前で頭を下げている人物は非常に不愉快のようだ。 「・・・ほんと、生意気。」 腕を組んだまま、決して私に目を向けないモモ。 その立ち振舞いから発せられる空気が周りを凍らせていくようで、私の心拍数はどんどん早まっていく。 「た、多少強引にでも内部調査員を替えてほしい。罰は全て私が受ける。あの子らにも強く言って聞かせる!だから・・・」 「みゅうチャン、その口黙れない?」 「・・・っ!」 モモに従ってしまうのは最早無意識。 あえて弱味を握られているわけでもないのに、こうも恐れてしまうのは・・・"桃城梓"という人間を誰よりも知っているから? ・・・いや・・・それとは違う気がする。 「・・・桜御琶月・・・面白い子。あぁいう人間は駒にすれば有益なんだけどねぇ。」 「・・・。」 「ふふ・・そんな顔しないで?心配しなくても、みゅうチャンの大事な妹をどうこうしようなんて思ってないから。」 そう言って私に視線を向けて艶のある笑みを浮かべた。 そしてすぐにいつもの調子で溜め息を吐く。 「何が心配って、明日からモモ暫く学校休むんだよねぇ。」 「は?」 「だからその間、みゅうチャンお願いね?」 「・・え!?」 こ、この状況でいきなりの戦線離脱宣言!? モモが居なかったらおさまる話もおさまらないぞ!? 「や、休むってなんで・・・」 「総帥からのお呼び出しぃ。モモが唯一逆らえない御方ぁ。」 「!?」 総帥・・・飛鳥のお父上だ。 確かに唯一モモが頭を上げられない方。 ・・・いやいやいやいや! だからって何故今なんだ! いや総帥は御忙しい御方だから都合を合わせるのは当然だが! 飛鳥は芹沢と喧嘩してて無能タイムに入ってるんだぞ!? 「んじゃ、頼んだよ♪」 「え!?って明日からじゃないのか!?授業・・というか飛鳥のお父上がモモになんの用・・!?」 「多分ひびきクンのことじゃないかなぁ?前の初デートのことは報告してたから、時間作って下さったのかもー。」 荷物をまとめ、なに食わぬ顔で帰ろうとするモモ。 だから、困惑する頭に一瞬よぎった思考が、 私を少し冷静にさせた。 「・・・何か策でもあるのか?」
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