01..受難の日々、幕開け再び。

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その後始業式が始まる時間が迫ってきていたため、そのまま第一体育館へ直行することに。 会長は既に始業式の段取りの最終確認として係りの生徒と一緒だった。 おそらく恒例の、学院長より先にする挨拶と話す内容のチェック。 やはりと言うべきか、会長の元気が無さ過ぎる。 あと毎度の事だが、たかが生徒会長を上に立て過ぎだと思う。 学院長や理事長を最優先すべきだ。 と、ももしろがにんまり笑って俺の前にひょっこり出る。 「今日はクラスの列に居ていーからね♪」 「え。」 ・・・ウザイくらい笑顔のももしろ。 その笑い顔から、なんとなく察する思惑。 会長秘書は常に会長の傍に居るのが原則だ。ぶっちゃけ怠いけど。 だからこういう場合はステージ脇に控えているのが通常パターン。 別にそこに居たいわけじゃないし、挨拶くらい一人で言って一人で動けばいいんだから、俺が控えてる必要は無い。 だが・・・ 「とことん会長を追い詰める気だな?」 「大丈夫ぅ、モモが代わりに傍に居るからぁ♪」 「・・・地雷踏むなよ?」 若干の不安を抱きつつ、調度体育館に入ってきた生徒の中に混じって、クラスの列に並ぶことにした。 列の後ろには、生徒会庶務のくせにのうのうと突っ立っている那知の姿。 ・・・こいつが仕事してるとこなんか見たことねぇや。
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