01..受難の日々、幕開け再び。

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「ごめん芹沢君!編入当初は君のことを見下していたのに、僕らを守ってくれて・・・ほんとに感謝してる!」 え。 「誰にでも出来ることじゃないです!その勇気と努力と才能は神からの贈り物!!」 は? 「僕達が間違ってたんだ!芹沢君、許してくれ!!」 ちょ、なん・・・ぇえ? 『わっけわかんねぇし。何がどうなって・・・』 「芹沢君が監査官の企みを暴き、僕達を陥れるための学力試験を見事勝ち破ったからこそ!僕達は今尚ここに居るんだ!!」 ・・・・・・・・・。 「・・・はぁ・・・?」 監査官?企み?学力試験? ・・・あ。 『去年の視察のことか?』 ようやく話の根源を理解したものの、感謝される理由がまるで謎。 監査官とは、年に一度行われる学院視察で学院の風紀や学力事情などを監査し上に報告する連中のこと。 しかし去年の視察では庶民の俺が会長に悪影響を及ぼすと、監査官に毛嫌いされていた。 そして俺を会長から引き離すために抜き打ちで難解の学力試験が行われたのだ。 監査官の出した条件に満たない生徒はクラスランクダウン。 そして非公開だったが、俺は条件に満たない場合留学又は退学とされた。 まぁ結果、俺の得意分野が出題されていたのでちゃっかりノーミス満点首位になり 監査官の思惑は崩れ、最終的にももしろの力により一件落着となったのだ。 勿論それにより学力試験も無効。 長くなったが、そんなことがあった。 それは覚えているが・・・ 「那智、これはどーいう・・・」 横に居た那智に助けを求めると、 変わらず笑顔がキラキラ光って気持ち悪かった。 「何を言うてん、響。お前がみんなを救ったんやろ?"満点首位が一人でもおったら試験による降格は一切無効"て条件を、響が見事達成したやんか!!」 「・・・はい?」 話が・・・だいぶ編集されてる気がしますよ那智さん?
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