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「ちゅうか、休み明けテストどないしよ。俺なんも勉強してへん。」
「冬休みはお前ら平等に忙しかったんだろ?じゃあ普段よか簡単なんじゃね。」
そろそろ3時限目が始まる時間なので、のろのろと教室に戻る。
調度教室の前のドアから入ろうとしたその時、
5メートル先くらいの階段のフロアに何やら人集りが出来ていて、そこから叫び声が響いた。
「無礼者ぉぉぉぉぉお!!!!!!!」
・・・声の主が誰かはすぐに理解出来る。
理由はどうあれそんな台詞をチョイスする人間なんか限られているからな。
「ヒメやな、何したんやろ?」
ほら、那智でもわかる。
すると会長の怒鳴り声に続いて、男子生徒であろう声も空気を大きく揺らした。
「ももももも申し訳ございませんヒメギミぃぃぃ!!!!!!!」
・・・随分必死な謝罪。
「そのような平謝りで事が片付くと思っておるまいな!!せめてもの情け、この場で潔く腹を切れぃ!!!!」
・・・暴れん○将軍?
てか、何してんだあの馬鹿オンナ。
「行ってみたほうえぇんちゃう?自害者出てまうで?」
「・・・ったく、俺は馬鹿オンナの世話係じゃねぇっつの。」
深い溜め息を吐き出しながら、後ろ首をかいて仕方なくその集団に近付く。
まぁ会長の口調が時代劇さながらの時は、
相当テンパってる時だからなんかよっぽどの事があったのかも。
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