22人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな私の和人への想いを
知っているのはただ一人、
親友の山田 千春(ヤマダチハル)のみ。
「おはよー、千春」
「おはよ。今日も顔が
ニヤついてるよー」
「ウソ、やめてよー!」
「本当ですー。はぁ、
そんな好きなら
コクればいいのに」
「だからー、何回も
言ってるでしょ。
私は今のままで十分なの」
そう言うと千春は
はいはい。と言って
1限目の準備を始めた。
…私だってこの気持ちを
和人に伝えたい。
だけど、もし振られて
この関係が崩れたら
嫌なの。
崩れるくらいなら
私はこのままで十分。
このままでいいの。
.
最初のコメントを投稿しよう!