中学時代

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「んー!!やっと帰れる!」 6限目の授業が終わり、 後は帰るのみ。 「あ、電車来ちゃう。 またね真央」 「うん。ばいばい」 千春の家は隣町のため 登下校は電車。 私は徒歩で通える距離なので 登下校は徒歩。 「真央ー、帰るぞー」 「うん!行こー」 登下校は好き。 だって和人と一緒だから。 「なぁー、真央は彼氏欲しくねん??」 突然の和人の質問にドキッとした。 「えぇー?どしたの?いきなり…」 「いや、俺は欲しいから 真央はどうなのかなってさ」 「そりゃー、出来るもんなら 欲しいよー」 和人が彼氏だったら、 なーんてくだらないこと よく考えてたっけ。 「真央ならすぐ出来るって!! 俺も早く欲しいなー」 「私じゃダメ?」 そう言ったら和人は なんて答えるかな。 ダメだ。 怖くて聞けないや。 「和人もすぐ出来るよー」 ウソ。 出来てなんて欲しくない。 だけど、私はただの親友だから。 なんにも言えないんだ。 「まぁ、好きな子は いるんだけどなかなかさぁー」 胸が張り裂けるかと思った。 .
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