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調合職人補助
いとこくは、契約料として100zelを支払った。
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今回は、国の調合職人達が作る組合からの依頼だ。
内容は調合製造に関してそれなりの知識を持つ探求者に、禁領素材を用いた製造作業の手伝いと、その完成品に対する意見が欲しいのだという。
禁領特有の素材──陰性因子を濃く含有する素材で造った品は、禁領内でのみ高い性能を発揮することで知られていた。
当然それらを使用するのは禁領への侵入に適性を持つ人間に限られる為、使い手の視線からの意見が欲しい時や人の手が足りないときに、今回のように宿木の方へ依頼を出すのだそうだ。
いとこくが指示された工房へとやってくると、既に製造作業は始まっており、多くの職人が忙しく働いていた。その中の一人がいとこくの存在に気づき、今日の作業予定を知らせてくれる。
曰く、今回は禁領素材の製造に欠かせない材料、“合禁液”の調合を行うらしい。
合禁液は、禁領に住む陰性存在、忌種や禁種の骨を、聖堂院からのみ提供される陽性因子に満ちた水“陽光水”と合わせ、互いの因子が最も強く反発する分量で混ぜ合わせる事で完成する。
その配分の加減は難しく、特に忌種の骨を使う場合は陰性因子の含有量が安定しないため失敗しやすい。
調合に失敗した場合は、扱いの困る濁ったスープが大量に生まれるらしく、七王国の調合職人工房ではこの廃液の臭いがどれだけ染み付いているかで、工房の質が判るといわれている。
「探求者、あんたは準備の手伝いに回ってくれ。製造に使う道具の扱いは、ある程度心得てるだろ? 指示はこちらで出す。六時間ごとの働き具合で金の払いを決めるから、真面目にやれよ」
いとこくは頷きで返し、早速忙しく動き回る職人達に混じって働き始めた。
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問題なく手伝いをこなす事が出来た。
よく周りを観察し、状況に合わせて適切な行動を取る事を心がければ、そう簡単にミスはしないものだ。
この調子で、気を抜かずに仕事を続けていこう。
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いとこくは疲労により、HPが28減少した。
─See you Next phase─
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