満月の出会い

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「フォルテ、私も仕事を手伝いますそうすればきっと失敗も減ると思うんです」 「え!?」 フォルテは私の突然の思いつきに驚いていた。 「へー、いいですねその考え」 サディは、面白そうに同意した。 「い、いけません!御主人様っ」 「どうしてですか?いい案だと思ったんですけど」 でも、フォルテは必死にそれを断った。 「そうだ!トアに許可をもらえばいい。きっといいと言ってくれるさ」 「サディ駄目ですよ、御主人様にお仕事をさせるなんて」 「私、いつもお世話になってばかりだからお役にたちたいんです」 「御主人様…ですが」 フォルテはアリエッタの話を暫く聞いて渋々頷いた。 「わかりました…御主人様がそう言うならば」 「本当?ならすぐに聞きに行きましょう」 「…はい」 「トアは今、執長室にいると思いますよ」 「ありがとうサディ」 私は、サディにお礼を言った。 「御主人様お手を」 「え…」 フォルテが前に来て手を差し出した。 「執長室まで案内します」 この姿を見て私は少し恥ずかしかったけどそっと手を取った。
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