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序章:プロローグ
その世界の名はエレンスティア。
2000年前。魔法を司る妖精世界と、人が支配する現実世界が精霊の門【ゲイト】と呼ばれる扉によって融合した新たな世界。人々は精霊の門【ゲイト】の影響によって霊術と呼ばれる力を操る事ができたーーー。
森に囲まれた水源の街で、主人公アウル・フラーテルは空を見上げた。わずかな力を振り絞る様に、街灯の明かりが二度三度点滅する。時間を転移してきた彼にとって、ここは過去の記憶に残る唯一の場所だった。本来なら発展した街はまるで忘れられた場所で、無人の静けさと異様な空気が街を包んでいた。
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