日常は夢のように……

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二人で一緒に通学すること、二人で話すこともできない。 イヤホンの音量が大きくないかと、うつむいたままの顔をあげて、辺りを見渡す。 そして僕は勢いよく立ち上がった。 辺りの人は気にしない様子で電車を待っている。  反対側にいるそれを確認するために、駅のベンチから黄色い線まで近づいた。 電車の到着音が鳴ると、僕の視界を電車が遮った。
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