日常は夢のように……

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目が覚めてはこの場所に来て、彼女を探す。  気がついた時には既に電車がきている。 何度もこの光景を繰り返して、何度も名前を叫ぶが止まってはくれない。  「ユイ!!」 反対側に行くにも、時間が足りない。 階段を降りたときには電車が発車してしまう。 線路を超えて行こうにも、引かれては元も子もない。 いっそのこと電車を止めてやろうとも思えるが、そんな金はない。 いつもより早く気がつこうとするが、なぜかできない。
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