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彼女に会えるなら死んでもいいかもしれない。
気がついた時にはその体を線路へとおろし、おぼつかない線路を走り抜けた。
左から速度を落としつつも確実に近づいてくる電車など、気にもかけない。
息を荒げて反対側のホームにたどり着いた。
彼女がこちらに気がつく事もなく、両手を広げて止めようとしても彼女は止まらなかった。
体がぶつかるはずなのに痛みはなく、何も感じなかった。
まるで彼女が幽霊にでもなったかのように。
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