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「私達は事故にあったの、でも奇跡的に生きてるわ」
その時ナツタは自分の身体に傷がないことに気付いた。
「あれ?なんで電車にひかれたのに傷がないんだ」
「そぅまずは傷の説明からね」
つぐみは一息つくと言葉をつづけた。
「事故にあったあと私達はなにかに触ったわよね、そのあと私は意識を失ったわ。多分ナツタもそうね。」
「うん、なんか凄い身体に痛みがはしって気を失って、気がついたらここに居たんだ」
「ナツタと私の他にも、同じ境遇をたどった人達が居るんだけど、ナツタ以外は皆別の次元に居た時に気がついてるの」
「別の次元?」
「そぅそこで気付いた時にみるみると身体の傷が治っていったの、それで声がしたの」
《あなたは自分の世界に帰りなさい》
「それで、このいつも生活していた場所に帰ってきたの」
「うん、でもなんで帰ってきたのにつぐみの存在はないことになってんの?」
「さっきも言ったけど私だけじゃなくてナツタの存在も消えているの」
「えっなんで?」
「それは私達が傷が治った次元で凄い力、まぁ人間に理解できない力を手にいれたかららしぃの」
「理解できない力?」
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