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「あんたいつまでご飯食べてんの!」
母親はテレビに夢中になっているナツタに声をかけた。
「えっ?あっやべ!」
ナツタは時計を見るといつもより15分も時間がかかっていることに気づく。いそいで食器をさげ洗面所にむかう。ナツタは素早く青い歯ブラシを手にとると凄い勢いで歯を磨く。そして自転車に乗り学校へ向かう。
ナツタの学年は不思議であった1年、3年生はキチンと各クラス40人で全5組で形成されている。なのにナツタの学年は198人しかいない、ナツタのクラスである5組と隣のクラスの4組が39人しかいないつまり、2人足りないのである。学校を辞めたとかではない。最初から存在しないのである。
だがしかし誰も疑問を持たないもちろんナツタも。
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