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「お前は誰だ?ユウリ様と仲良く話してたみたいだが?」
…あの言い合いをどう見て「仲良く」と感じたのか、ぜひ教えていただきたいとリュウタロウは思った。
「…もしかして誘拐犯?」
「違う!!」
「ユウリ様に優しく接し、警戒心をなくしてから誘拐しようと…?」
「なんでそうなるの!!」
誤解だ!とユウリに訴えるが、お姫様はにこにこと笑うのみ。
(後ろに悪魔のしっぽが見えたような気がする…)
「ちょっと来てもらおうか」
「えーっ!?」
長身の男に身体を捕まれ、抵抗したがビクともせず、ズルズルと引きずられる。リュウタロウからしてみれば(むしろ…自分が誘拐される側なんじゃ…)と思ったのであった。
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