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「あの、これから行くところはどこなんでしょうか…」
長身の男…コウタに引きずられていくうちに、変わりゆく周りの景色に不安を抱くリュウタロウ。その問いに答えたのは意外にもユウリだった。
「僕の国はね、5つの城があって、中央の城から十字に伸びた東西南北にも小さな城があるの」
「はぁ…」
「それぞれの地区…例えば北は工業地区で、南は自然地区とかね」
「ほぉ…」
「僕たちは、中央の城に住んでいるんだ。コウタくんは中央の城の警備をしてる兵士さんなの」
「…なるほど」
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