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「え?」 再び空へと目を向けた。…確かにある…というか近づいてきている!よけなくちゃ! リュウタロウがそう感じたときには遅かった。ピンクのひらひらはリュウタロウの上に綺麗に着地。 代わりにクリスマスケーキが宙を舞って…無残な姿になってしまった。 「いってぇ!!しかも重いっ!!」 ピンクのひらひらは結構重量があって身動きが取れない。 「重いって何!?失礼な!」 素直な思いを口に出すと、少し高めな声が返ってきて驚くりゅうたろう。 どうやら落ちてきたのは人らしい。というか人が落ちてきたということをツッコむべきか…。 「………どいてもらえませんか」 「嫌」 とりあえず地面に抱き着いているこの状態から抜け出そうと、上に乗っかっている人物に控えめな声をかける。
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