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「助けてって言われてもなぁ…」
この自称お姫様をどうしろというんだと困惑するリュウタロウ。
なかなか行動に移さないリュウタロウに痺れを切らしたのか、お姫様…ユウリに手をつかまれた。
「お姫様が助けて言ってるんだよ!?何つったってんのさ!手をつかんで走り出すぐらいしないの?」
「って言っても…何からどう助ければいいか分からないし…」
「…僕、追われてるの!匿って!!」
ユウリが強く言えばいうほど、手の握る力も増していく。
「いてて!!」
痛がってる様子が見えていないのか、見えているけども無視されているのかは分からないが、とりあえず手を離してくれないかな…とリュウタロウは考える。
日が落ちて薄暗くなっているとはいえ、どこで誰が見ているか分からない。
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