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スミレ、流架も気付いたらしく蛍の周りに集まってきた。
スミレ:「ちょっと今井さん、まさかあの車にこっそり近付いて脱走するつもり?」
蛍:「そうよ、何か文句ある?」
蛍の目がキランと光る。
スミレ:「ないわよ、今井さんが決めたことなら」
蛍:「そう、ならあの車と一緒に出るわよ、機会を逃さないように」
流架:「おぃ、今井本当に大丈夫なのか?」
心配そうな流架を横目に、車に近付く。
蛍:「もしかして、怖いの?」
流架:「だっ……誰が」
流架は頬を赤らめそっぽを向いた。
蛍:「今よ」
蛍、流架、スミレは発進した車の後ろを全速力で走り、人をかき分け前へと進み、門を走りぬけた。
先生や生徒の声が後ろから、聞こえたような気がした。
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