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蜜柑本人は気付いていなかったが、さっきアリスを使ったせいで、咳が出ていた。
一人になりたいと思い、廊下を出てすぐの水道で水を飲んでいると、瞳の色が赤で、不思議な雰囲気を纏った少年がすれ違い様に此方をジロッと見た。
そしてふいに足を止めた。
??「お前誰だ??」
蜜柑:「ウチ??ウチの名前は佐倉蜜柑や、よろしくな」
元気よく笑顔で挨拶をした蜜柑と対称的にその少年は無視してその場を通り過ぎた。
蜜柑:「ちょーあんた挨拶くらいしたらどうなん??ちょー」
そう大声で言ったが、既に少年はいなかった。
何なん、あいつ……。
そして、しばらくすると蛍が蜜柑を呼ぶ声が聞こえた。
蛍:「蜜柑??蜜柑ー」
蜜柑:「蛍……」
蛍:「もう蜜柑、アンタどこに行ってたの??探したのよ」
蜜柑:「心配かけてごめんな」
蛍:「まぁいいわ、行きましょう。ナルが待ってるわよ」
蜜柑:「うん」
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