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鳴海:「蜜柑ちゃん、何処に行ってたの??」
蜜柑:「何でウチの名前??」
鳴海:「あぁ……蛍ちゃんから聞いたんだ」
蜜柑:「あーそうなん」
鳴海:「うん、それよりも蜜柑ちゃん??」
蜜柑:「ちょっと水飲んでただけや」
鳴海:「そう、今度からは勝手にいなくなっちゃ駄目だぞー」
蜜柑:「はーい」
蛍:「先生、蜜柑の入学は決まったんですか?」
鳴海:「うん、でも仮、正式に入学するためには一週間の仮入学中にあるテストにパスして貰います」
蜜柑:「テスト??オー……」
鳴海:「なーに、簡単。君がクラスの皆に協調性を持って受け入れられればいいだけの話しだよ」
蜜柑:「それだけ??何だ。楽勝、楽勝」
鳴海:「じゃあ蜜柑ちゃん、初等部B組に行ってらっしゃい」
そして扉を開け、目に飛び込んできたのは不思議な光景と悲惨な現実だった。
「新しいお友達の佐倉蜜柑ちゃんです、皆さん仲良く……」
蜜柑:「佐倉蜜柑です、よろし……く」
いきなり何かが投げられたのでビクッとなってしまった。
お友達とか言ってんじゃねぇー
誰がお前の言うことなんか聞くか。ヘボ教師。
蜜柑:「何なん、このクラス学級崩壊??」
「隣よろしく」
あくまで平常心を取り戻した蜜柑は、スマイルで少年に挨拶をした。
??「あっ?お前」
蜜柑:「あーっ、さっきの何でアンタ、挨拶返して……」
最後まで聞かずに、少年は口を開いた。
??「お前のアリスは何だ??」
蜜柑:「アンタまた、ウチの話し聞いてるんか??」
「おい、転入生棗さんになに調子こいた口聞いてんだー」
そして体が持ち上げられる。
蜜柑:棗さんって…コイツらなんなん
棗:「お前、アリスが見つからなければ正式入学出来ないんだってな、チャンスやらなくもないけど、そこから見える北の森で無事高等部に行って足跡を残してきたら、お前がアリスだと素直に認めて受け入れてやる」
スミレ:「さすが棗くん」
蜜柑:「北の森??」
棗:「やるのか??」
蜜柑:「やる」
そして、ウチと棗の初のぶつかり合い。
棗はかなり怒っていた様子だが、火のアリスは発現しなかった。
棗:「何故……まさか」
蜜柑:「どうしたん??」
棗:「お前……その手に持ってるの俺のアリスストーンじゃないのか??」
蜜柑:「えっ??何でウチ」
棗:「自覚がないのか、それとも…」
蜜柑は呆然と手の中にあったアリスストーンを見つめていた。
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