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げ状態の人物。現時点でわかっている事は、男というたった一つの事だけだった。 「ハハハ。トルマティーノは、優しいな。でもな、真実から逃げてたら解決なんてできないんだよ。ちゃんと真っ正面からぶつかれば解決しない事件なんてないんだ。」 ケビンは、トルマティーノを撫でながらそう言った。その時のケビンの顔は、間違えなく現場で奮闘している刑事の顔だった。 マリルは、悔しくて仕方なかった。 実のところマリルは刑事としてすごくケビンの事を尊敬していた。だからこそ、ふざけた格好でケビンをあざ笑うかのように事件をおこす怪盗G・Sに腹がたつし、何も力になれない非力な自分が悔しくて仕方ない・・・。 私が怪盗G・Sを捕まえてやる・・・。 それは、まだ人して小さなマリルの大きな決意だった。
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