0人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
げ状態の人物。現時点でわかっている事は、男というたった一つの事だけだった。
「ハハハ。トルマティーノは、優しいな。でもな、真実から逃げてたら解決なんてできないんだよ。ちゃんと真っ正面からぶつかれば解決しない事件なんてないんだ。」
ケビンは、トルマティーノを撫でながらそう言った。その時のケビンの顔は、間違えなく現場で奮闘している刑事の顔だった。
マリルは、悔しくて仕方なかった。
実のところマリルは刑事としてすごくケビンの事を尊敬していた。だからこそ、ふざけた格好でケビンをあざ笑うかのように事件をおこす怪盗G・Sに腹がたつし、何も力になれない非力な自分が悔しくて仕方ない・・・。
私が怪盗G・Sを捕まえてやる・・・。
それは、まだ人して小さなマリルの大きな決意だった。
最初のコメントを投稿しよう!