なにができる・・・?

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セント・マリアンヌ女学院は、清らかに女性らしくがモットーの学校のため女性らしさを磨くための校則がたくさんある。 マリーとケビンは、マリルに素晴らしい女性に育って欲しいと願い初等部からマリルを通わせていた。が、もともと活発で少し気の強いマリルには全くこの学校が合わなかった。そのためよく授業中抜け出して学院内にある庭園でよく木登りをしていた。学院関係者に見つかれば説教を受けるが、決して退学にはならなかった。 それは、この学院内で起きた「五人のシスター失踪事件」をケビンが解決したからだった。シスターに恨みを持ったものの犯行で、あと少し発見が遅ければ死者が出ていたかもしれない事件だった。 このことから学院はマリルを退学にはできなかった。 マリルはいつものように授業中に抜け出して庭園へ来ていた。 いつもは走り回って暇を潰していたが、今日はずっと「怪盗G・S」の事を考えていた。 自分には何ができるのか・・・ そればかりが、マリルの頭の中を駆け巡っていた。 「せめて私も現場に行ければいいのに・・・。」 「あのケビン刑事の娘でも、さすがにそれはムリでしょうね。サボり癖のある子には、得にね?ホワーズさん。」 マリルは、さっと振り返った。後ろには学院長がにっこりとしながら立っていた。
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