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車の窓から見える夜景は綺麗で、あまりに綺麗で、せつなくなった。時間は24時を回る。
「今日がクリスマスか」
「そうね、でもお互い仕事だね」
拓海は金融関係の会社を経営していた。頭がキレるので会社の売上は右肩上がりだ。美月は8時30分まで病院に出勤だ。車は本牧埠頭で静かに停まった。
「綺麗だね」
「ああ。あのさ大切な話があるんだ」
「うん…」
「え~っと、かっこよく言えないや。俺と結婚して下さい。絶対美月を大切にするから、一生ついてきてほしいんだ」
「えっ…こんなあたしでよかったら…宜しくお願いします」
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