エルフの集落と迷子の仔猫

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全速力で走ってしばらくすると小さな女の子が座って泣いていた。 薫「君がアイリちゃん?」 俺はしゃがんで尋ねると女の子は泣きながら答えた。 アイリ「うん。お兄ちゃんはだれ?」 薫「僕の名前はカオルだよ。ライルさんから頼まれて迎えに来たよ。」 俺が笑いながら話すと女の子は泣きながら飛び付いてきた。 アイリ「エーーーーーン!!」 薫「怖かったでしょ?でももう大丈夫だからね。」 そう言ってあやしているとかすかに葉が擦れる音が聞こえてきた。 (チッ、もう来たか。早く片付けないと。) 俺はアイリを抱えると高い木の枝に飛び乗った。 薫「お兄ちゃんはちょっと悪い魔物を退治してくるから待っててくれるかな?」 アイリ「大丈夫?」 薫「すぐ終わらせるから心配しないでね♪」 アイリに心配させない為にそう笑うと木の枝から飛び降りた。
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