愛は悪戯に!?

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「えっ、何事?」

大地はリビングの惨状に唖然とした。

収納棚の中身はひっくり返され、床には割れた皿やコップがそこらかしこに散乱し、カーテンも無惨にも引き裂かれていた。

これは酷い。

大地は弾かれたように自室や他の部屋が無事かを確かめた。

「あり得ないよ、これ」

信じられないが、大地の部屋や風呂場まで荒らされている。

「やっぱり、これって空き巣だよね」

この散らかりようは明らかに、盗む物を探していた跡だろう。

大地は通帳や財布を保管している場所を調べたが、それらが無くなっていないのを確認して安心しした。

しかし、空き巣ってのは金目になる物を盗むんじゃなかったか。

「ただいま～」

タイミング良く母親が外出先から帰って来たようだ。

自室にいた大地は母親の元へ走った。

「母ちゃん。家が、とんでもない事になってるよ」

「なぁに?帰って来ていきなり」