一儀 ~普通の少女~

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「冥が傷付くのは嫌なんだがな」 「余計なお世話。それに私は私自身が傷付くことをさせない」 冥が足を止め、拓未は目の前の廃校が仕事場だと分かった。 「今回は武器を持ってきたし、俺が戦おうかな」 「…………いい。私がやる」 「ちょっと待て」 冥は拓未に腕を掴まれる。 拓未はそのまま捻った。 怪我をするかしないか微妙な強さでだ。 「痛っ」 「俺は冥に死んでもらいたくないんでね。いくら、冥が強くても俺には勝てない。気絶させてやろうか?」 「…………私はやる」
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