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拓未は一切無駄なく剣を避け、狛の隣に立つ。
「狛ちゃんは俺のことどう思う?」
「嫌いではないです。ですが、貴方はあの霊媒師に嫌われてますね」
「まぁ、俺も無愛想の冥はパスだからな。それで早速だけど、狛ちゃんにキスさせてもらうよ」
拓未は狛のロングの銀髪を払い、正面を向けさせる。
「待って下さい。あの子を殺してくれたら、貴方のものになります」
「じゃあ、やるかな。……遠撃武装術式『銃』」
「…………本気?」
「俺はお姫様が欲しいんでね」
「……葬銃」
右手を空間に突っ込み、黒光りした物を取り出す。
「初めて見たな、そのライフル」
「ただのライフルじゃない。アンチマテリアルライフル」
「対物用かよ。まぁ、この距離なら使い勝手が悪いだろうがな」
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