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｢馬鹿にしないで。……本当にウザい｣
冥はスコープを覗くことはせず、そのまま拓未にライフルの先を向ける。
しかし、拓未はその場から動くことはない。
当たる訳ないと言うように。
｢…………死んで。この裏切り者｣
冥は拓未がスコープ内にいるのを一瞬だけ見て引き金を引いた。
｢…………うぐっ｣
拓未は地面に倒れる。
｢ほら、当たった。真っ二つにならなかったのは残念だけど…………っ!?｣
｢言っただろ。冥は弱いんだよ｣
冥の銃撃は間違いなく、拓未の腹部に当たったはずだ。
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