零儀 ~終わりからの始まり~

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「本職」 「なら、武器はナイフだけでいいな」 「……いい。……じゃあ、行く」 二人は並んで歩きだす。 それと同時に二人は消えた。 「えっと……到着でいいか?」 「…………ええ」 「でも、廃墟だよな?」 「ここで間違いない。電話があった」 拓未の言う通り廃墟と言っても過言ではない。 「…………」 「またあの仕事なのか?」 拓未が言うあの仕事とは霊に対する葬儀だ。 霊媒師の仕事だと言っても良いだろう。 「…………入る」 「へいへい。……ったく、冥は融通無碍だな」
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